アンニョンハセヨ、キムライムニダ
泰子のハングル聖書講座
木村泰子プロフィール
第三回
聖書の言葉
マタイによる福音書11章28-30
마태복음 제11장28-30
28)수고하고 무거운 깁 긴 자들아 다내게로 오라 내가 너희를 쉬게 하리라
29)나는 마음이 온유하고 겸손하니 나의 멍에를 메고 내게 매우라 그리하면 너희 마음이 쉼을 얻으리니
30)이는 내 멍에는 쉽고 내 짐은 가벼움이라 하시니라
28)疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。
29)わたしは柔和で謙遜な者だから、わたしの軛を負い、わたしに学びなさい。そうすれば、あなたがたは安らぎを得られる。
30)わたしの軛は負いやすく、わたしの荷は軽いからである。
私は韓国に6年間、日本語教師として大学に勤めました。そして、韓国の人たちの温かい人情に支えられて、その6年間を過ごすことが出来ました。それにしても、帰国してから、最近日本には人情、言葉を変えれば愛が失われてしまったのではないかと思うことがあります。夫婦も親子も信じられない社会。何が原因でこんなことになってしまったのでしょうか。住みやすさだけから言ったら、私にとってはひょっとして韓国の方が住みやすかったかも知れません。みんなが助けてくれました。忘れもしません。学費が払えなくて、大学院を退学しようとしていた時でした。先生や同僚が「みんなで木村さんの学費を出してあげるから、ここで投げ出さないで、ぜひ続けてください」とカンパをして下さったのでした。私は結局彼らの厚意だけを受けて、授業料はなんとかしましたが、あの時の感謝の気持ちは今でも深く心に残っています。おそらく私はこれから韓国で生活することはないでしょう。しかし、韓国の人々が、あの人情だけはいつまでも失わないで欲しいと思っています。私の第二の故郷ですから。イエス様は、いつでも弱い人の味方でした。イエス様はとても人情の厚いお方だったと思います。
韓国語一口メモ(3)
감사합니다 (カムサハムニダ)
고맙습니다 (コマプスムニダ)
いずれも「ありがとうございます」のことです。カムサハムニダのカムサは漢字語の「感謝」です。ですから、これはもともと「感謝します」という意味です。お祈りで神様に感謝するときにも使えます。1テサロニケ5章18節には、「どんなことにも感謝しなさい」と書かれていますが、韓国語の聖書ではここにも「感謝」(カムサ)という言葉が使われています。少し改まった正式な挨拶になります。「コマプスムニダ」の方は、すこし柔らかい感じがして、親しい間で使われます。これには漢字語は含まれていません。元来あった純粋な韓国語です。日本式に言えば、全部「大和言葉(和語)」です。日本語でしたら、上が「感謝いたします」で、下は「ありがとうございます」ということになるでしょうか。挨拶の言葉があまり聞かれなくなっている今、みんなが大声で心を込めて「ありがとう」と言えるようになると良いですね。
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