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著者プロフィール


いばらの道 株式会社
『to be 出版』
の設立を記念にして (最終回)

樋野興夫

われ21世紀の新渡戸とならん

われ21世紀の
新渡戸とならん

●樋野 興夫 著
サイズ・B6判 
P68 ¥630円


  BMP事務局長である穂森宏之氏より『武士道とキリスト教』と題して連載をするように依頼され、早いもので10回目となった。今回で最終とさせて頂きます。涙なくして語れぬものがある。穂森氏は筆者の処女作『われ21世紀の新渡戸とならん』(イーグレープ出版)を大胆に世に出した恩義のある人物でもある。穂森氏に『借りたものは必ず返す』の精神で、筆者は本連載に全力を尽くしてきた。これも『サムライ精神』の気概でもありましょう。

 ところで、この度、株式会社「to be 出版」が「南原繁の命日(5月19日)」を記念して、若き社長(36才)を迎え、いよいよ、正式な会社として設立される運びになった。感無量である。この1年間は大いなるビジョンのうちに具体的な準備期間であった。『がん哲学』(樋野興夫 著)(2004年3月7日発行)、『現代に求められる教養を問う』(鴨下重彦 編)(2005年3月7日発行)、『南原繁と現代』(南原繁研究会 編)(2005年3月7日発行)を「to be 出版」の名で3冊が出版された。まさに、奇跡的である。これは、キリスト新聞社社長でありながら、自らの「使命」と感じ、「to be 出版」の代表を努めて頂いた、米窪博子氏の「情熱」、「先見性」と「胆力」によるところが大である。米窪博子氏には、引き続き、大所高所から、ご支援を頂けることになっている。

 新会社「to be出版」の社長は、実は、筆者の最初の本『われ21世紀の新渡戸とならん』(イーグレープ刊)(2003年)の文章を一つ一つ点検し、しっかりと編集し出版を可能にしてくれた人物であり、また、『日本の科学者 吉田富三』(北川知行・樋野興夫編、メディカルトリビューン社(2005年)の編集・出版の際、最初から最後まで根気よく付き合ってくれた「編集魂」を持つ新婚ホヤホヤの人物でもある。彼なくしては、この2冊の本は決して完成できなかったことであろう。「自分の務めに忠実に生きる姿」を筆者は、若き彼に教えられた。ともかく、今回の会社設立は、誰がみても「いばらの道」であろうが、是非とも頑張って事業を成功して頂きたいものである。

 新会社設立の記念号は、この1年間キリスト新聞に連載された『21世紀のエマオへの道‐‐先人の志を継承しつつ』の「単行本化」とのことである。「陣営の内」では好評であったとしても、「陣営の外」に出すには、高度な編集力なくしては、そう簡単には実現しまいと、筆者は内心思っていたので、新社長の力の見せ所でもあり、厳しい「試金石」にもなろう。出来映えを,乞うご期待である!!

 BMPの読者の皆様には、大きな暖かいご声援を頂ければ幸いです。ここに、『武士道とキリスト教』をいままで読んで頂いたことに感謝申し上げ、ペンを置きます。

 

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