解説と聖句 創世記 3:6-7
始の字は、女が木の実を口に入れている様子で、罪は女から始まった。形と字義を解説した後漢時代の作『説文解字』には、「始は女の始めなり」とある。始は罪の始まりの字である。
ムは自分の鼻であるとか、木の実との説もある。木の実なら罪の始まりは禁じられていた善悪の知識の木の実を女が口に入れたことから始まったと解する。
新約聖書では、罪の起源は木の実を食べたことではなく、神の命令に背いて過ちを犯したと教えている(第1テモテ2:14)。当用漢字の台は、旧字体では壺の略であるから無関係。