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著者プロフィール


経営者のための聖書経営学セミナー
「聖書から学ぶビジネス戦略」PART V

黒田禎一郎
  (リンク→)ミッション・宣教の声 アドレス:http://vomj.jp


「キリストの人材教育」(W) −3
―社是、社訓が会社の方向を決める―

◎ 神の最大の願いは祝

 話は変わりますが、私の外語学院に来る海外から教師のことです。特に欧米社会から応募してくる英語教師やドイツ語教師を観察すると、たいへん興味深いものです。欧米人の文化は、一般に自己アピールすることが求められます。「自分はこれができる。あれもできる」と言わないと、自分は評価されない文化だからです。彼らの履歴書には、その彼らが「できる」ということが多々書いてあります。初めの頃、私はそれをまともに受けていましたが、実際に来日したら違っていたこともありました。「フランス語を話せる」と書いてあっても、フランス語を話せない人がいました。「ドイツ語を話せる」と書いてあっても、ドイツ語を話せない人もいました。どうしてかと考えてみると、自己アピールすることが、彼らの文化では当たり前であることは結構ですが、問題は誇張していたのです。確かに「できる」とは相対的な表現で、少ししかできなくても、その人にとってはできることなのです。彼はそれをアピールしたのです。しかし日本の文化は違いますね。聖書の文化はさらに異なります。心静かに考えれば分かることですが、評価するのは相手(クライアント)です。評価するのはお取引きしている相手です。周りの人々が私たちを評価するのです。

 ところで、聖書は人が真に評価されるのは、人を造られた神だと教えています。ここで大切なことがあります。日本にはたくさんの神々があり、神社、仏閣を始めとして約3万以上の宗教があるといわれています。これらの宗教のほとんどは、人間がつくった神々にすぎません。「人間が」つくった神と、「人間を」つくった神では、随分大きな開きがあります。このことがはっきりしないと、私たちはどうしても「人間が」つくった神々に、願い事、願望、そして頼み事をすることが多いのです。「あなたには、母親は一人しかいないでしょう。しかし、世界にはたくさんの母親がいます。でも、あなたを産んだ人は一人です。父親もそうです。あなたを造られた神は一人です」。これが創造神である真の神で、バイブルが語る神です。この神が私たちを造り、いのちを与え目を留めてくださっているのです。その神が私たちを評価されるのです。それだけではなく、神の最大の願いは、私たちが祝福の人生を送ることです。ビジネスマンはビジネスマンとして、経営者は経営者として、研究者は研究者として、それぞれの分野や立場で祝された人生を送ることです。しかしながら、私たちの現実生活は問題ばかりに心を奪われ、大切な祝福から目が離れてしまっているのです。では、私たちはどのように生きるべきでしょうか

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