失恋
大学三年時は、聖書研究会を中心として活動した。他の大学のクリスチャンとも、交流することもあった。津田塾大学、東京都立大学のクリスチャンのグループとは、大学祭で助けあった。
そういう中、私は津田塾大学のある女学生が、私の伴侶としての条件をすべて備えていることを見いだした。さらに祈りの答えとしての明確な内的うなずきもあり、一二月頃にそのことをそれとなく示した。おそらく相手も私と同じ気持ちであろうと思っていたからである。だがそれは、楽観的推測であった。「冷却期間をもちましょう」との手紙をもらい、ショックを受け、寝込んだ。
ショックからの痛手のまだ癒されていない三月、クリスチャン学生のための春季学校に参加した。講師であられた榊原康夫先生の講義によって、私は心新たにされた。
神のみこころは、そう簡単にはわからない。みこころを知るには、
第一に、聖書の知識をきめ細かく、豊富に、正確に備えておく。
第二に、現実のデータを豊富に、正確に公平に調べる。
第三に、教会的交わりの中で、これら両者の組み合わせパズルをすすめていく。
私は、これらの作業をせずに、伴侶も、また、将来の導きも、求めていたことに気づいた。そして、神様から今すべきこととして与えられているものに心を集中することにした。
まず第一に、聖書研究、第二に、卒業論文研究をすることを四年生の目標として、導きを求めていこうと心に決めた。
三ヶ月ぶりに心が軽くなり、神様に感謝した。(なお、その後、いろいろないきさつがあり、津田塾大学の姉妹は、私と結婚することになる)。
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