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マルセまゆみ

 

 

 

 

 

 

マルセまゆみ
プロフィール


 「重いコンダーラ」

 「まわるまわるよ時代はまわる」、中島みゆきのヒット曲『時代』の歌詞である。実は私はこのサビの部分を、いつも「まわるまわる4時台はまわる」と唄っていた。時計の長針が4時になるとグルグル回りだす、という少々オカルト的なイメージが出来あがってしまっていたのである。
 片や夫は、アニメ『巨人の星』の歌詞、「思いこんだーら」を、ずっと「重いコンダーラ」だと、まさに思いこん(・・・・)でいたらしい。ちょうどその時のTV画面が、グラウンドで地ならしの為に大きな石のローラーをひいているところなので、そのローラーを(確かに重い!)「コンダーラ」という名前だと思っていたのだという。互いに「バッカじゃないのォ」と一笑に付したのであるが、同じ様な間違いは誰にでもあると思う。
 前回、ネットでの書き込みについて触れたが、何と私の漫才コンビ時代の初めてのネタ(20年近く前!)について書いている人がいた。曰く、「あのオバチャン顔の二人が(失礼だぞ!)○○○×××と下ネタを連発しながらやるショートコントは素人っぽくてよかった。」(褒めてんのか、けなしてんのか、どっちなんだ!)
 その○○○×××は、はっきりとそこに三文字で書き込まれているが、とても恥ずかしくてここには書けない。(お嫁入り前だから・・・嘘)しかし、実際のところ、下ネタは言っていない。○○○×××ではなく、「ディンガディンガ」という創作した擬音であった。「ディンガディンガ」と唄いながらコミカルな振付けでクルクル舞台を回り、コントをする、というもので、TBSのお笑い番組で10万円の賞金を獲得した事もある品の良いネタ?だ。今人気のお笑いコンビ、レギュラー(あるある探検隊!)やオリエンタルラジオ(武勇伝デンデデンデン)のパターンであった。(あー、時代を先取りしすぎたかー。)でも、この書き込みに悪意はない。ただの疎覚えだろう。
 このような勘違いの類は笑ってすまされるが、世の中には人間関係が悪化してしまう誤解も多く存在する。例えば携帯のメールだ。ついつい便利なので頼ってしまうが、相手には全くそのつもりがなくても、「なんでこんなキツイ言い方をするんだろう」と動揺した経験が少なからずあった。感情的な行違いが生じて最終的にはメール上でのバトルのような事態になってしまった事もある。お互いの表情が読めない為に誤解が多くなる、携帯メールの扱いには注意が必要だ。
 また、噂話にも気をつけなければならない。ある牧師先生について、過去にある人から「ガチガチの古い皮袋だ」と聞かされていた。その為、勝手に「私には合わない」と思い込んでしまっていた。しかし、実際に会ってお話をさせていただくと、聖霊に満たされた「新しい皮袋」の素晴らしい先生であることが分かった。では、あの人の意見は一体何だったのか?である。その話を鵜呑みにして壁を作っていたら、新しい良い関係は出来なかったのである。ひょっとしたら、確かに過去はそうだったのかもしれない。しかし、人間は変わるのだ。『大事なのは新しい創造です。』(ガラテヤ6:15)だ。一方的な思い込み、偏見によって折角の出会いを逃してしまうことは避けなければならない。
 そして遡っては、松本サリン事件だ。TVの報道によって、私を含め多くの人が、被害者である会社員Aさんを犯人だと思いこんでしまったのである。とんでもない間違いであった。
 人は誤解をするものである。間違えない人などいない。イエスを神の子だと理解できず、皆でののしり、ツバを吐き、十字架につけてしまった。こんな最悪の誤解をしてしまうのが人間なのだ。自分の思い、考えをいっぺんおろして、真実は何か、を神に訊く姿勢が大切だ。神の知恵、キリストの知性をいただく祈りをいつもしていたい。

『心を尽くして主に拠り頼め。自分の悟りにたよるな。あなたの行く所どこにおいても、主を認めよ。そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにされる。』(箴言3:5〜6)

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