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溝口修
著者プロフィール


小事に忠実に取り組む…
     イチロー選手の大記録


溝口 修


  聖書に、「小事に忠実な者は、大事にも忠実である」と言う言葉があります。イチロー

  今回は、自分の弱さを大いに誇り、小さな事に忠実に取り組む事によって、その弱さを強さに変えて、アメリカ大リーグで偉大な記録を作って大活躍している「イチロー選手」の事を書いてみたいと思います。

  2年前の2004年のシーズンで、イチロー選手はそれまでの大リーグのジョージ・シスラー選手の持つ年間安打数258本を実に84年振りに塗り替える262本と言う大記録を達成しました。この時の打率は3割7分4厘で、当然ナショナルリーグの首位打者も獲得しました。

  私は毎年夏休みになると、アメリカからやってくる元大リーガー達と日本の少年野球のティームに野球を教えます。ある時、彼らにこういう質問をしました。『イチロー選手が作った年間のヒット数は何本か知っている?』
多くの少年達から、即座に「262本」と言う正解が返って来ました。『それでは、262本の内に内野安打が何本含まれているか知っている人?』と言う重ねての質問には、誰からも答えが返って来ませんでした。

  「してやったり!」私としては、記録の中に、実は20%以上の59本の内野安打が含まれての大記録なんだと言う事を彼らに知ってほしいと思っています。59本はイチロー選手にとって本当は「打ち損ない」なのです。
しかし彼は、「打ち損なった事(後の事)」を忘れ、次に「自分のやるべき事(先の事)」を忠実に、懸命に59回も続けた結果が、「失敗を宝に変えた大記録なんだよ。君達も、これから多くの失敗をするかもしれないけど、その失敗を宝に変えることは出来るよ」と話をしてあげると、彼らは嬉しそうに聞いてくれます。

  人生は一試合しかありません。貴方は今、人生の勝利のティームの一員ですか?
聖書に、「勝利の行列に加わる者は誰か?イエスキリストを神の御子と信じる者ではないか!」と言う御言葉があります。貴方のこれまでの人生は絶好調かも知れません。野球で言えば4打席ともホームランを打ったかも知れません。その全く逆の、4打席とも三振だったかもしれません。でも、本当に大切な事は自分のいるティームが勝利するかどうかです。

  絶対に勝利するティームに所属する秘訣がたった一つだけあります。
それは、自分の人生の打席に、自ら「ピンチヒッター、イエスキリスト!」と告げて、イエスキリストに人生を明け渡す事です。如何ですか、何があっても勝利のティームの一員である平安を味わってみませんか。

  次回は、この原稿を書いている時に舞い込んで来た「ワールドベースボールクラシック優勝!」に因んで書きたいと思っています。私は30年前に「全日本の一員」としてキューバと対戦し、「このティームには絶対に勝てない」と思った一人ですので、決勝でキューバを破っての優勝は感慨もひとしおです。お楽しみに!

練習  練習
(元大リーガー達と少年野球ティームをコーチする筆者) 元メッツのミッキー選手や元阪神タイガースのアリアス選手等と。

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