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クリスチャンと人生 その2


中島 總一郎


1、人生の意味の発見


1−1 人生に意味を与える

 「私は人生に何を期待できるだろうか」と問うことは間違っている。「人生は私に何を期待しているだろうか」と問う問いが正しい。人に意味を与えるために人生があるのではない。人が人生に意味を与えるために人生がある。
  人生に意味を与えるのは人である。ある人は、人生は無意味だと言って自殺する。しかし、そのように取扱われたその人の尊いはずの人生の方が悲惨である。自殺する者の方から人生に意味を与えなければならない。彼はそれに気が付かず、それができなかった。人生に意味を与えることができなかった。彼には生きる力が備わっていなかった。本末転倒の生き方は、せっかく自分に与えられた人生を無駄にし、そればかりか、かけがえのない自分を無価値な人間に落とし込む。 
  人生に意味を与えるような生きる力はどこから来るか。上から来る。天から来る。自分の人生に意味を与えたいと願う者の上に、そして渇望して仰ぎ見る者の上に、神の栄光を現わす者を探しておられる神から来る。

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