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クリスチャンと人生 その2


中島 總一郎


6、人への対応


6−2 人物の見極め方法
  その人がどんな人かを見極めるには、その人の愛読書とか趣味を尋ねるのもよいが、根本的に知ろうとするならば、生涯の努力目標を何においているかを問うのがよい。その人の生涯の努力目標に、その人の人柄は明確に現われる。
  キリストを映す人間になることを生涯の目標としているならば、その人は無欲でありながら心は高潔で、行動は愛の人であろう。
  天国に入ることを生涯の目標としている人は、この地上の生活は寄留者の生活であると決めて、神の御旨のうちを歩みつつ、ひたすら高嶺を目指して旅を続ける人であろう。
  大統領になるとか、世界的な学者や音楽家になるとか、世界を動かす事業家や富豪になるなど、この世の何かの人物になることを生涯の目標としている人は、権力欲とか名誉欲とか金銭欲とか言われる欲に捕らわれた人で、この地上だけで終わりになる人と見てよい。
  何かになって世の人々に貢献することは尊い。しかし、それだけで終ってはならない。「たとい人が全世界をもうけても、自分の命を損したら、何の得になろうか」(マタイ十六26)。
  各自は自分の生涯の目標を何においているのか、どこに到達するために日々の努力を重ねているのか、再吟味してみる必要がある。

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