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   彼に信頼する者は、失望させられることがない。

                                  ローマ10章11節

   

土木会社に勤めていた私の父は会社人間でした。戦後の復興期、昭和の高度成長期を働き通した父は出世街道を邁進していました。父にとっては、成功して豊かになることこそが「人生の幸福」であったのだと思います。ところが、その一方で、母はと言うと、家庭を振り返らない父との問題で悶々と苦しんでいました。6歳上の兄、3歳下の弟、みな何事もないかのように一つ屋根の下で暮らしていましたが、それぞれが大きな問題を抱えていたのです。よく家庭崩壊しなかったものだと思います。父と母、両親と私たちとの関係は傷ついていたのです。

「いつかはみんな死んでしまうじゃないか・・・。結局なにをやっても無駄だ」
そんな漠然とした不安と空虚な気持ちを抱えて、十代の私は苦しんでいました。ところが、ふとしたきっかけで聖書を読むようになったのです。初めて開いた聖書の一節が私の心を捉えました。そこには、こう書いてありました。
「彼に信頼する者は、失望させられることがない。」
彼とは、救い主イエス・キリストのことです。暗く失望していた心の部屋に、ふっと光が差し込んできたように感じたのです。18歳のときでした。

はじめて、重荷を下ろしたような気持ちになれたのです。いつの間にか、あんなに自分を苦しめていた不安と虚無感からも開放されていました。心の深いところに安心感と希望が与えられたのです。まもなく、私の兄弟、母、あの父が同じ希望を持つようになったのです。家庭はまったく変わってしまいました。

進学、就職、結婚・・・。人生の節目では大きな決断を求められます。仕事に関しては、わたしは何度か転職し、紆余曲折の多い人生を歩んできました。今は、兄弟で小さな会社を経営していますが、仲の良い仲間と夢を語り合い、楽しくやっています。結婚に関しては、クリスチャンの家内と結婚し21年になります。小さな葛藤はいろいろありますが、4人の子どもを育てながら、これも楽しい家庭生活を送っています。

人生の価値は、「何を成し遂げたか」ということよりも、「誰といっしょにどんな時間を過ごしたか」によって決まるのではないでしょうか。いろんなことがありましたが、しみじみ、良かったなと思うのです。あの時、決断したことを・・・。すべては、「わたしに信頼してついてきなさい。」と語ってくださったイエス・キリストについて行こうと心に決めたときから始まったのです。

WEBコンテンツの製作会社アークビレッジ 共同経営者 堀井洋二
ブログ ひげぱぱ日誌 http://higepapadiary.blog18.fc2.com/

 

 


 

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