クリスチャンビジネスマンへの朗報
働くことに喜びがありますか?    
>> 『参考文献』
〜信仰による労働の変革〜

アガペコミュニティーチャーチ 門谷 ユ一


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目次


W.信仰による労働の変革

5.信仰による労働変革の実際的な例
信仰による労働の変革の実際的例を以下に示す。神に信頼すること、神と密な交流を持つこと、聖霊により頼むこと、神のかたちを回復すること、等を通して労働の変革を行い、結果として神から多くの恵みと祝福を受けた人物、企業、及び国は多数ある。それらの中から幾つかの例を以下に紹介する。これらの例は、労働の変革のためになすべきことや必要なこと、又労働することは喜びであること、を私たちに教えてくれる。

(1)人の例
(a) ポール J.マイヤー氏[40]

マイヤー氏はキリスト教徒であり、27歳までに個人セールズと仲介業で100万ドルを獲得するようになった。それから2年間をテキサス州のある会社で過ごし、国内販売組織を設立し、その業務を15倍増加させた。1962年に彼は彼の夢のビジネスであったサクセス・モティベーション・インターナショナル(SMI)に乗り出した。関連会社のLMIとFMIがすぐ後に続いた。これら4つのすべての会社は、人々が十分に可能性を引き出すことを助ける目的で設立された。そしてこれらの会社のために、24の充実したコースやプログラムを持つまでになった。これら全てのプログラムは総計20億ドル以上の売り上げを達成している。マイヤーファミリーは又、世界中に30以上の会社を所有し経営しており、商業建築、オートレース、農場、コンピュータ、ソフトウエア、印刷などを含んでいる。これらの他にも多くの事業や財団を運営している。彼は自分の経験を基に、「成功への25の鍵」[40]という著書を表わし、キリスト教徒がどのように生きていけば良いか、成功に導かれるか、について多くの示唆を与えている。いわばキリスト教徒の処世訓的な内容の本といってよいであろう。この中には“信仰による労働の変革”に関する次のような幾つかの示唆も含まれている、「私の仕事は私の奉仕――仕事と奉仕が一つになる時、自由が与えられる」、「創造の権利ゆえに、すべては神のもの――管理者としての喜びと責任の発見」、「あなたの才能と賜物を増殖させる技術――あなたのものすごい潜在能力を修得することの学び」、「雇用主の本当の役割――雇用主が自分の役割を理解する時、仕事は必ず向上する」。又、彼はこの著書の中で、「私がキリストを私の主、救い主、私の兄、とりなし手、父、さらには友として見始めた時、私のキリストについての認識とキリストとの関係は劇的に変化しました。今や共に歩くことが本当に可能になったのです。」と言って、神と共に歩むことの大切さを述べている。

マイヤー氏の歩みと彼の多くの実績とを見る時、神は彼に聖霊を通して、リーダーシップ、知恵と知識、マネジメント力、等の多くの賜物を与えられ、彼の歩みを導かれたように思う。神により頼んで労働を行う時に、神が大いなる祝福を与えられる良き実際的な例として参考にしたい。

(b) ウイリアム・ケアリー氏[41]
ケアリー氏は、キリストの良き知らせをすべての国民と分かち合うこと、というビジョンを持って、神により頼んで働きを行い、特筆すべき成果を上げた素晴らしいイギリス人キリスト教徒である。彼の主要な成果を以下に列挙するが、神により頼む者に神はこのように素晴らしい祝福を与えられることを彼の成果の内にみることができる。

1.

  1. 聖書をベンガリ、サンスクリット、オリヤ、ヒンディ、マラティ、プンジャビ、

アサメセのインド言語に翻訳した。2. 新約聖書を23の原語に翻訳した。3. セランポーア・ミッションを設立した。4. 18のセンターに50人の宣教師を派遣した。5.「インドの友新聞」を発行した。6. 131の学校を設立した。7. インドで最大の印刷新聞社を設立した。8. 一つの製紙会社を設立した。9. 1806年カルカッタにあるフォートウイリアム大学でベンガリ、サンスクリット、マラティ語の教授になった。10. 1805年にベンガリ語の文法と辞書を著した。?
ケアリー氏の働きと多くの成果とを見る時、神は彼に聖霊を通して、いつもビジョンや使命や目標を与えられたように思う。神の御声や神の御旨に従って労働や宣教を行う者に、神が大いなる祝福を与えられる良き実際的な例として参考にしたい。

(c) 三谷康人氏[42]
三谷氏は、キリスト教徒であり永年に亘って鐘紡(株)で働いた方である。彼は入社11年後にキリスト教の信仰を持った。そして彼は信仰を持ってからは、この世で出世しようとか、偉くなろうとか、そういう価値判断の基準や仕事に対するスタンスが全く変わってしまった。そのため、会社において仕事か信仰かの選択を迫られた時、ためらわず信仰の方を選択することが出来た。又、彼はキリスト教徒として、自分の立場よりも、組織が危機に陥り、従業員が不幸になってはいけないということを最優先に考え、大胆な発言、行動をしたことも多かった。そのためもあってか、彼は3回の降格・左遷にあい、何回も職場が変わるという経験をした。しかし神は、人にではなく神が喜ばれる道を選択した彼の信仰を喜ばれ、彼を祝福し、最終的には鐘紡(株)の筆頭専務の地位にまで彼を導かれた。

三谷氏は、企業人として必要な条件は、人望、使命感、ビジネスの実力であり、これらのバランスが重要であるという。そしてバランスという観点でみれば、信仰は大きな力となり、実力との相乗効果を発揮するものになるという。なぜなら、信仰は人望と使命感の一番掘り下げた底にある「愛」を生むからである。人望の一番深いところには「無私」、自分を犠牲にするという「愛」がある。使命感も、世の中の役に立つ、自分を無にしても役に立つという「愛」である。それがキリスト教の信仰である。従って人望と使命感は、いかに強くキリスト教の信仰を持つかによって変わってくる。

三谷氏は又、信仰とビジネスの実力には確かな相関関係、相乗効果があるという。例えば、同じ実力を持つ3人の信徒の信仰レベルが1から3の場合、信仰レベルが3の人は信仰レベルが1の人の3倍の力を発揮できる。従って信仰心が強くなればなるだけ、結果は素晴らしいものになる。これは信仰を持つ者の強みであると氏はいう[36]。

この三谷氏のように、信仰が労働に及ぼす影響をはっきりと述べている人は少ない。ただし三谷氏においても、信仰が労働に具体的にどのように働くかについては触れていない。三谷氏が言う信仰と企業人として必要な人望、使命感、ビジネスの実力との関係については、前述の“聖霊の働き”によって説明することができる。先ず人望であるが、これは聖霊による9つの御霊の実(愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制、ガラテヤ5:22〜23)が統合された品性と見ることが出来る。次に使命感であるが、これは神の御心から生まれる使命を聖霊によっていつも敏感に悟る状態といえよう。更にビジネスの実力は、聖霊によって色々な御霊の賜物が備えられた状態ということができよう。聖霊は労働において恐れずに意見をいうことが出来るようにすることを述べたが、この良き例をも三谷氏の中に見ることが出来る。彼は左遷されることを恐れず、自分の正しいと思う意見を堂々と述べることができた。

(d) 42名の日本人クリスチャン・ビジネスパーソン[43] [44] [45]
日本のクリスチャン・ビジネスパーソン42名が、どのような原則にのっとって自分達のビジネスを進めているか、三冊の本に紹介されている[43] [44] [45]。これらの本に登場する42名の方は、ビジネスを、自分のために行うものではなく、神から与えられた使命であり、他者のため、ひいては社会のために貢献する手段であると認識している。従って彼らは必ずしも物質的な祝福のみを求めてビジネスを行ってはいない。彼らの働きやビジネスにおける成果は、必ずしも上述のポール J.マイヤー氏やウイリアム・ケアリー氏のように大きいものではないように思われるが、42名のお一人一人が、異なる背景や状況にある中で、神に信頼すること、神と密な交流を持つこと、聖霊により頼むこと、神のかたちを回復することにより、労働の回復(変革)を行っておられることが良く分かる。又各々が神様から祝福を、又平安と喜びを与えられておられることを見ることができる。労働の変革の良き実際的な例として参考にしたい。

 

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