クリスチャンビジネスマンへの朗報
働くことに喜びがありますか?    
>> 『参考文献』
〜信仰による労働の変革〜

アガペコミュニティーチャーチ 門谷 ユ一


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目次


『結文』

T.本小冊子の結び

先ず第U章において、神が与える労働の本来の姿とはどのようなものであるかについて色々な面から考察した。そして神が与える労働の本来の姿がどんなに素晴らしいものであり、喜びと恵みと祝福に満ちたものであるのかを見た。

次に第V章において、神から離れた労働の姿がどのようなものであるかについて概観した。そして現在の神から離れた労働の姿が、あるべき本来の労働の姿からいかにかけ離れたものであるかを見た。即ち罪の故に、労働の究極的目標は見失われ、自己達成と物質的な富の獲得に主体が置かれ、喜びは苦痛となり、厳しい競争、利害関係、心病む者、環境破壊、等多くの問題を生じ、神からの祝福も限定されるようになったことを見た。

更に第W章においては、信仰と労働の関係の変遷を見た後、神から離れた現状の労働の姿を変革するためには何をなすべきか、又信仰は労働にどのような形で働くのか等につき、聖書的な原則及び教理から明らかにした、特に聖霊論的考察、人間論的考察を行なった。最後に信仰による労働変革の実際的な例を示した。 
本小冊子のサブタイトルであり最大の課題である、「信仰による労働の変革」については、聖霊論及び人間論の観点からそれぞれ以下の結論を得た。

(1)聖霊論における結論
(a) 労働に対する聖霊の実体論的な(義認、救いにおける)働き
聖霊による新生は、人間の魂(知性、感情、意志)を罪を愛することから神を愛することに変え、神に反抗してではなく神のために用いられるように方向を変える。魂は霊の制御の下で機能するようになり、心の中に霊的な判断・行動のパタンが展開し条件付けされるようになる。聖霊はこの霊主導の認知行動パタンを実現するため、信仰を息吹き、油を塗り、知恵と力を備え、あらゆる真理に導びく。労働における霊性は労働の内容ではなく働き人の霊性に依存するため、霊の新生により神の方に全面的に向きを変えられ、活性化された魂を持つ人間の労働は、以前の神を信じない場合の労働とは全く変わった別次元のものとなる。

聖霊は聖書の御言葉に目を開かせ、御言葉を良く理解出来るようにする。そのため人間は、聖書の御言葉にある世界管理という労働の本来の目的に目が開かれ、労働を本来の目的と御言葉の指針とに添って行うようになる。

聖霊は人間の霊的な目や耳を開き、人間の洞察力(霊的直感力)を鋭くし、眼に見えないものを見えるようにする。そして、人間の生活に神の御旨や意志を伝えるように導く源となり、神の御心から生まれるビジョン、使命、プラン、目標、等を悟ることが出来るようにする。即ち常に霊を通して神の御声を聞き、この御声の実現に向けて魂と体を用いて労働を行うように導く。

(b) 労働に対する聖霊の関係論的な(聖化における)働き
聖霊は交わり、祈り、賛美と礼拝の祭壇、等を通して人間と神との関係を強め、人間の良心を敏感にし、この世に罪と正義と裁きとを認めさせる。聖霊は労働において、不正や不義の誘惑から私たちを守るだけでなく、不正や不義を正しい方向に向けさせる勇気を与え、又恐れずに意見をいうことが出来るようにする。

聖霊は人間の内に住み、人間の心の板に書き記す。聖霊の導きのもとで、魂と体を用いて労働を行う具体的な信仰生活や、労働によって信仰の螺旋階段を登ること等を通して、人間は魂の部分に御霊の実(愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制、等の神の御性質の品性としての表れ)を実らせる。御霊の実は人格に関与し、この人格が社会における労働を回復し前進させる。回復された労働はまた逆に人格の形成を助ける。

(c) 労働に対する聖霊の機能論的な(召しにおける)働き
人間が神の召しに応じ、神の働きを進めて行く中で聖霊に満たされる時、魂の部分に力が与えられ、個性、才能、能力が大きく開花すると共に、神の使命を達成するための新しい賜物が神から一方的に無償で与えられる。又神は労働に必要な熟練をも与えられる。キリスト教信徒が労働の場で用いうるものは、大きくは「助け・仕える(サーバントフッドの)賜物」と「治め・指導する(リーダーシップの)賜物」の二つであるが、その他にも効果的な労働を可能にする御霊の賜物として、知恵、知識、技能、スチュワードシップ、企画力、創造力、洞察力、マネジメント力(含 問題解決力、判断力、決断力)、等がある。

(2)人間論における結論
人間が神への信仰を持ち、神との関係を回復させる時に、本来人間に備えられた神のかたちを回復する。そしてその神のかたちを有効に用い、人格に伴う諸々の力を表わすことやそれを有効に用いることができるようになる。即ち人間が神のように他の人々と相互関係を持ったり、考えたり、反省したり、自由に主体的に行動したりできるようになる。その結果として労働における回復(変革)を行なえるようになり、被造世界の潜在能力を究極まで発展させ、大いなる祝福を受けることができるようになる。

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