「叫ぶ石」

川端 光生


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正しい人ほど悔い改める
信仰が重荷になる理由
一歩前へ
クリスマスを祝う
平和を実現する人々
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憎悪は愛の哀願

これを唱えなさい

 「心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。・・・これをあなたの子どもたちによく教え込みなさい。あなたが家にすわっているときも、道を歩くときも、寝るときも、起きるときも、これを唱えなさい。」(申命記6・5、7)

 ユダヤ人の子弟教育は、世界最初の義務教育です。3歳から文字を習い、4歳かトーラーの暗誦を始め、12歳までにモーセ五書をほぼ暗記し、その後はタルムードの勉強に入ります。12、3歳で成人式を迎えますが、その際、聖書の記憶コンテストが開かれます。全部記憶するだけでなく、どの箇所もさっと引き出してくることができるのですから、彼らはまさに「歩く電子聖書」といったところでしょうか。

 私たちの日ごとのパンは、「神の口から出る一つ一つの言葉」です(マタイ4・4)。イスラエル人のように聖書を丸ごと覚えることは困難でしょうが、今の自分に必要な言葉を「家にすわっているときも、道を歩くときも、寝るときも、起きるときも」唱えることはできるのはありませんか。イスラエル人は「心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい」と唱えました。GCC(キリストの栄光教会)のテーマ聖句は「もしあなたが信じるなら、あなたは神の栄光を見る、とわたしは言ったではありませんか」ですが、毎週礼拝で唱えている詩篇23篇もいつも手元に置いておかれたらと思います。一生、一年、一月、一週間のテーマ聖句を用意し、その間はその言葉を生きるというのもいいでしょう。私たちは「歩く電子聖書」にはなれないかもしれませんが、ボタンを押せば数種類の聖句を話す「御言葉おしゃべり人形」ぐらいにはなれます。

 弱小民族ユダヤ人が、エジプトやアッシリア、バビロン、ペルシャ、ギリシャ、ローマといった強大な国々に侵略され、支配されながら、なお民族の自己同一性を失わず、4000年後の今日まで存続しているのは、神の言葉をいつもそばに置いて唱え、あるいは記憶し、伝授してきたからです。

 先週、私は「主は私の羊飼い、私は乏しいことがありません」をいつも口ずさんで暮らしてきました。それだけで、不愉快なことも失敗も思い煩いにはならず、喜びに変えられることを感じた1週間でした。

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