「叫ぶ石」

川端 光生


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信仰が重荷になる理由
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憎悪は愛の哀願

神棚、仏壇を処分

 体が少し不自由なために聖餐式のある第一主日だけ礼拝に見えているO姉が、長年、部屋に置いてあった神棚を処分されたと聞き、電話をしましたら、「やっと捨てることができてほっとしました。あんな人間が作った物には何のご利益もないし、いつまでも置いておいたら神様に喜ばれないと言いましてね、娘たちも了解して、喜んでくれました。捨てたら、神様が祝福をくださってね、娘もビックリするほど体が良くなったんですよ」ということでした。電話で主に感謝のお祈りをしました。

 クリスチャンになっても、長年拝んできた仏壇や神棚は、もう拝まないにしても、なかなか捨てにくいものです。主に喜ばれない、何の力もないとは思っていても、何かありそうな気がしてしまうのです。

 実は、私も幼い頃から神道系の宗教団体に属し、「甘露の法雨」という御守りを18歳まで身につけていました。大学浪人中にクリスチャンになって、脱会を申し出ましたが、知り合いの大学生から木刀を突きつけられて、留まるように脅されました。それでもひるまない私を、彼は「脱会したら来年も落ちる」と「祝福」して、あきらめてくれました。しかし、私は御守りをすぐに捨てられたわけではありません。何となく不気味で、受験が終わるまで待とうかと弱気になったのです。私は受洗しても毎週礼拝に出るわけではなく、立派な信仰の持ち主とはとてもいえないクリスチャンでした。しかし、それでも1か月後の秋には、「こんなものには力はない」と祈り、裏庭で他のゴミと一緒に焼却しました。そのことは、「生長の家」の信者であった母にも伝えました。その年、二大学を受験して両方とも合格しました。別に落ちたとしても真理に何も変わりないわけですが、周囲には証しになったと思います。

 母もまもなく脱会し、教会に通い出し、やがて受洗しました。そんな母に立ちはだかったのが、嫁ぎ先の先祖代々の仏壇・位牌でした。これを処分することにはかなり抵抗があったようですが、数年後、未信者の父を説得し決断しました(私は勧めるだけで強制はしません)。寺にその旨伝えたら、供養料なしで引き取ってくれたそうです。

 偶像には何の力もないのに、私たちが認めて拝むようになると、たちまち私たちを支配して放さないようになります。人間や能力や習慣や体験も偶像になります。私たちの生活のから偶像を取り除くことは、神を喜ばせる第一歩です。

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