「叫ぶ石」

川端 光生


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うそ発見機
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私は惨め
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人生にエラーは普通
一流の条件
ブームは必ず去る
加藤嘉明の皿
絶対音感
苦しみの時に
50年前のエチケット
山形人の謙虚
主に交われば
科学が聖書の理想を
「はい」は「はい」
コペルニクス的転換
豊かな涙を流す
あなたの宝物
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自己実現で満足か
美人の基準
真価が問われる時代
N姉を偲んで
崩壊前夜の平和(上)
崩壊前夜の平和(下)
キリストを信じても
最も大切なもの
五十嵐建治
覚悟
神棚、仏壇を処分
黄金率
キム・ヨンギ
これを唱えなさい
祈りなしには生きられない
私は冬の木
正しい人ほど悔い改める
信仰が重荷になる理由
一歩前へ
クリスマスを祝う
平和を実現する人々
百円ショップ
憎悪は愛の哀願

真価が問われる時代

 日本のような小さな国の繁栄は長く続くものではありません。ジャパン・アズ・NO.1といわれたのは「今は昔」。今や政治経済は三流、教育・大衆文化は四流と言われています。老人から赤ちゃんまで一人424万円以上の借金を負い、かつてのような勝手し放題の贅沢な生活は許されなくなりました。
  ところが、贅沢だけは染み付いてしまっています。心も体も平和で豊かで便利で自由な生活に慣れ切っています。キリスト教会も、平和で豊かな時代に甘やかされて、生温い信仰になっているのかもしれません。問題は、かくもなまってしまった体と心をどうするかです。

 忍耐が求められる時代が近づいていると思います。少なくともその覚悟はしておいたほうがいいでしょう。礼拝で交読するIコリント13章は、「愛はすべてを我慢し・・・すべてを耐え忍びます」と語っていますが、私たちに真の愛があるかどうかが試されることになるでしょう。難しい時代にこそ愛と信仰の真価が問われるのです。太平洋戦争に敗戦した時は、「苦しみの時代の終わり」でしたが、今は「楽な時代の終り」です。無目的、無責任に生きて来た日本人は忍耐を発揮できるでしょうか。

 人間、希望なしには困難に耐えられません。しかし、希望の光が少しでも見えているなら耐え抜けます。これまで日本人は目に見えるものばかりに頼ってきました。しかし、これからは目に見えないところに希望を見い出していかなければなりません。ふつう目に見えないものは不安を与えます。けれども聖書は、逆に目に見えないからこそ希望を生むのであって「見えるものに対する希望は希望ではない」と教えます。見通しのきかない時代にいかに希望の光を見い出して耐え、神の時を待てるか。これからはキリスト者が真価を発揮できる時代でもあります。

 先に引いた「愛はすべてを我慢し・・・すべてを耐え忍びます」の「我慢」と「忍耐」の間には、「すべてを信じ、すべてを期待し」が入ります。信じ期待することが我慢と忍耐を支え、我慢と忍耐が希望を実現するのだと励ましているのだと思います。

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