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川端 光生



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覚えるための聖書
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ナンキョクの話

 暑い日が続きますね。今回は、ナンキョクの話をしましょう。

 国際基督教大学客員教授でもあった科学ジャーナリスト柴田鉄治さんが、「世界中を『南極』にしよう」(集英社新書)という標語を、広めようとしています。それは寒すぎるですって。いいえ、南極にある暖かい関係を広めようというのです。

 柴田さんは、南極には、国境もなければ軍事基地もない、南極は人類の理想を先取りした地なのだ、といいます。1959年、南極条約が締結され、「軍事基地を造らない」、「科学観測は自由」、「お互いにどういう観測をしているか協力し合おう」と決められました。そして、1991年には、環境保護に努め、資源開発を50年間は行わないと申し合わせました。その条約は正しく守られ、冷戦時代にも、米ソの対立関係は持ち込まれず、南極の外側では考えられないような「東西」の協力、国境を越えた人間同士の交流があったそうです。まさに、国際平和が実現しているわけです。柴田さんは、それに胸を熱くしたのです。

 残念ながら、現在は、世界中が「難局」化しつつあります。CO2削減、食糧問題、エネルギー問題、農作物輸入関税問題・・・あらゆる分野で、問題は危機的状況になっているにもかかわらず、諸国は各国益優先で一致をすることができません。「ブリザードの荒れるマイナス70℃の世界」になるまで、国益を超えた協力はしないつもりなのでしょうか。もはや、人間の良心や理性の力ではどうすることもできないところまできています。

 ところで、聖書でナンキョクと言えば、荒野です。荒野は、生活条件が過酷で、主に頼って生きるほかない所です。主はよく、ご自分の愛する者たちを荒野に導き出して、その信仰を育て、鍛えられました。モーセやダビデがそうでした。そして、荒野を耐え抜いた者は、必ず主の祝福を受け、主の栄光のために用いられました。
  今、あなたにもナンキョクがありますか。ナンキョクは、主を見出し、主にだけ目を向ける訓練の場所です。


 

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