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著者プロフィール



こころと魂の健康
 
 

渡辺俊彦氏

感じる世界の識別

 私たちは日常生活において「感じる」(feel)という様々な現体験をします。例えば、寒く感じる、怒りを感じる、憂鬱に感じる、不安を感じる、絶望を感じるなどがそれにあたります。私たちは、この「感じる」という現体験に、それぞれ異なる段階があることに気がついていません。その現体験の段階とはどの様なものでしょうか。
 第一の段階は「肉体の段階」です。この段階は生理的感覚、飢え、乾き、暑さ、寒さなどを感じる世界です。これらの感覚は日常生活で自律的に起ります。故に、自分の意志で調整できるものではありません。環境に対応しながら自動的に機能し肉体の健康を保つのです。
 第二の段階は「感情の段階」です。この段階は、喜び、悲しみ、恐れ、怒りなどの世界です。この感情の世界も自律的に起こります。自分の意志で感情のスイッチを「ON」「OFF」にすることはできません。しかし、自分の生活の中で、関心の向け方によって感情をコントロールすることができます。サッカーファンにとって楽しみにしているワールドカップが始まりました。サッカーファンは、日本チームの試合結果で一喜一憂するでしょう。しかし、サッカーに関心のない者にとって一喜一憂が起こりません。
 第三の段階は「気分の段階」です。この現体験は誤解を受けやすい段階です。この段階には、生理学的なものとそうでないものがあります。生理学的なものは、身体に原因(病気)があって起こる鬱状態のようなものです。例えば、癌や難病の告知を受け、鬱状態のようになる人がそれにあたります。それに対して、生理学的でないものは、自分の怒りの感情が内側(面)に向かい、鬱になっている状態です。鬱は、自分の内に起こっている怒りと、怒りを抑えている感情の組み合わせによって起こる気分です。
 第四の段階は「イエスの御霊が働く場」です。これは、私たちが日常生活の中で体験する最も深い内的なレベルです。この深いレベルは、本当の自己に触れる場であり、統合的な世界です。私たちは、理性と心と聖霊が一致する所に平安を感じます。逆に、聖霊との一致がない所に不安を感じます。私たちは、自分らしい生きていると感じるのは聖霊との一致がある世界においてです。
 ある方が、「どうも毎日の生活がすっきりしない。何をしても楽しくない。何となく気分が重い。言葉では表現できないストレスを感じるばかりか、何か自分らしくない感じがして自由がないと」言うのです。こんな日々が、随分長く続きました。彼は、自分自身に対する神様の計画と自分自身の思いが違うことに気がつきました。そして、神様の計画を知るために祈り始めました。やがて、彼は、「神様のご計画は牧師、伝道者として働くこと」であることを知ったのです。そして、彼は神のご計画に従って献身しました。それ以来、彼は自由をとりもどし、自分らしい日々の生活を回復したのです。それは、神によって与えられた平安と喜びの生涯です。
 私たちが日々の生活で感じる世界は、どの段階にあるでしょうか。今、自分が感じている段階を識別し、対応することは有益なことです。

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